永遠の0、0とはゼロ戦、世界大戦下、アメリカに恐れられた優秀な日本の戦闘機。 このゼロ戦にのるパイロット、宮部。 国のために命を投げ出すということが当たり前のように言われた時代、彼は『臆病者』と呼ばれていた。 なぜなら、必ず生きて帰ると公言して憚らなかったから。 愛する妻と娘のために。 血のつながらない祖父のことを尊敬している健太郎。 姉に引っ張られるように、顔も知らない祖父のことを調べ始める。 生き残った関係者に話を聞くたび、次第に、宮部久蔵という人物を大きく感じ始め・・・。 あんなに生き残ることに執着していた祖父が、なぜ、終戦間際に特攻で命を散らしたのか。 最後の最後でそれが明かされる。 涙が止まらなかった。 そういう愛し方もあるのかな。 でも妻の想いで読んでいるとそれでも生きて帰ってほしかったと思ってしまうけれど。 戦況や軍部の在り方など、取材力はすごいと。
by chocoeri-books
| 2012-11-30 11:30
| 小説(男性作家)
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